原稿を書くために『Subject To Change ―予測不可能な世界で最高の製品とサービスを作る』を久々に読み返しました。とても参考になる本です。

これまできちんと紹介はしていなかったので、またメインblogの方で改めて紹介しますね。

Subject To Change ―予測不可能な世界で最高の製品とサービスを作る
Peter Merholz Brandon Schauer David Verba Todd Wilkens 高橋 信夫
4873113857

ネットでも電子書籍が紙の本よりも大幅に安くはならない理由を紹介している記事を見かけますが、「普通の」顧客としては、そんな仕組みは関係なく、ベゾスが言うように当然安くなると思っても不思議ではないですね。そういう中で、日本の出版社は「横並び」や「慣習」からどうやって抜け出していくんでしょうか。

キンドルが開けた「パンドラ」 競争が崩す商慣習 :日本経済新聞

 すでにキンドルは、日本の出版業界の意識改革を促したと指摘する関係者もいる。PHP研究所で電子書籍関連の事業を担う中村由紀人・事業開発本部長は、こう語る。

 「アマゾンは再販と委託で守られてきた『村社会』に、いきなり外国のルールを持ち込んできた。もう少し配慮が欲しかったという思いがある半面、おかげで出版業界全体の目が覚めたという思いもある。いつまでも同じことを繰り返すのではなく、我々自身も変わらないといけない。紙の出版市場はますます厳しい状況。リスクをもって進んだ出版社のみが、生き残るのではないでしょうか」

 現在、横並びの電子書籍の価格については、公取委から何らかの指摘が入る可能性もある。ベゾスCEOはこういった。

 「物理的なコストがかかっていない電子書籍は当然紙の本より安くなると消費者は期待する。それを前提にどういう流通戦略をとるかは、出版社の経営手腕の見せどころだ」。キンドル上陸で、もう「パンドラの箱」は開いたのだ。そういわんばかりの笑みを浮かべている。